2023年の締めくくり。各メーカーのフラッグシップモデルに注目して搭載機能を比較してみます。
ピックアップしたのは以下のモデルです。
img | Maker | Model name | release date |
Voice Caddie | ボイスキャディ T9 | 2022年4月 | |
朝日ゴルフ用品 | イーグルビジョン ウォッチ6 | 2022年9月 | |
Bushnell | イオンエリート | 2022年10月 | |
ゴルフバディ | aim W12 | 2022年12月 | |
グリーンオン(マサ) | ザ・ゴルフウォッチ A1-III | 2023年1月 | |
ガーミン | ガーミン Approach S70 | 2023年5月 | |
テクタイト | ショットナビ エボルブ プロ タッチ | 2023年6月 | |
VoiceCaddie | ボイスキャディ T-Ultra | 2023年10月 | |
テクタイト | ショットナビ クレスト2 | 2023年12月 |
いずれも良く知られたメーカーです。その中でも最新の機能を搭載した代表的なモデルの機能に注目してみます。
テクタイトのショットナビクレスト2とエボルブプロタッチ、ボイスキャディのT9とT-Ultraは、どちらのモデルもフラッグシップモデルといってよいほどの機能を備えたモデル。そのため、テクタイト・ボイスキャディの両メーカーから2モデルをピックアップしています。
機能比較表
液晶画面
イーグルビジョン ウォッチ6とショットナビクレスト2を除いてすべてのモデルでタッチパネルを採用
イーグルビジョン ウォッチ6はモノクロ液晶。他のモデルは全てカラータッチパネルを搭載しています。
ガーミンのApprochS70では、直射日光下でも見やすく、消費電力を抑えたAMOLEDディスプレイを採用。
以下の4モデルは背景を暗くしたダークモードでコースレイアウトを表示
最近のコースレイアウトを表示する腕時計型のGPSゴルフナビでは、コースでの見やすさを考えたダークモードのモデルが増えてきているようです。
コースレイアウト
イーグルビジョン ウォッチ6を除いてすべてのモデルがコースレイアウトをカラー表示。
ボイスキャディ T9・aim W12・ エボルブ プロ タッチ・ボイスキャディ T-Ultra・ショットナビクレスト2の5モデルがオートビューチェンジを搭載しています。
モデル名 | 呼び名 |
---|---|
ボイスキャディ T9 | V.AI.3.0 |
ゴルフバディ aim W12 | スマートビュー |
ショットナビ エボルブプロ タッチ | オートビューチェンジ |
ボイスキャディT-Ultra | V.AI.3.5 |
ショットナビクレスト2 | オートビューチェンジ |
オートビューチェンジ機能は、ティーグランドからグリーンまで、プレイヤーのいる位置にあわせて自動で画面を切替えてくれます
- ティーグランドからコース全体像を表示
- フェアウェイに入ればセカンド地点からグリーンへのコース像を表示
- グリーン周りではアプローチの助けになるアクティブグリーンによるグリーン全体像を表示
- グリーン上ではパットビュー画面へ
この機能はいいです。その場にあった画面を自動で切り替えてくれるので、「画面操作なしの見るだけ」でホールアウトできてしまう
グリーンビュー
全てのモデルでグリーンの形状を表示。
コースレイアウトを表示しないイーグルビジョン ウォッチ6でもグリーン形状は表示します。ほかにも
なども同様にコースレイアウトの表示はなくともグリーン形状は表示します。近年登場のGPSゴルフナビの傾向としてグリーンを狙うことに重点をおいているようです。
その最たるものがグリーンアンジュレーションの表示。
おそらく、これから登場してくるNewモデルのGPSゴルフナビには普通に搭載されてくると思います。
グリーンの起伏はヒートマップで表示。ボイスキャディT9とT-Ultraではヒートマップに傾斜の強いところを矢印を表示。ガーミンのS70はGarmin Golfメンバーシップのサブスクリプション契約が必要となります。
アクティブエッジ
プレイヤーの位置から見た、グリーンエッジやバックの距離を表示します。近年登場するモデルにはほとんど標準で搭載されている機能です。
画像のようにグリーン周りを反時計回りに移動すると、画面のグリーンがリアルタイムに時計回りに回転。常にプレイヤーから見たままのグリーンが表示されます。
ガーミンのS70は未搭載?マニュアル等にはアクティブエッジの記載が見当たらないようです。
3点間距離表示
コースレイアウトの任意の位置をタップすると、現在地からタップした地点までと、タップした地点とグリーンまでの距離を同時に表示します。
コースレイアウトを表示するモデルには全て搭載されています。
(タッチパネルでないショットナビクレスト2ではフェアウェイナビ)
高低差計測 補正距離と推奨番手
全てのモデルで高低差計測機能を搭載しています。
新ルールに対応した、高低差計測機能のオン/オフの切り替えが可能。
イーグルビジョン ウォッチ6は直線距離と高低差を表示。距離と高低差から打つべき距離をプレイヤーが判断するようにしています。
他のモデルは全て高低差と直線距離を加味して、独自のアルゴリズムで打つべき推奨距離を案内します。
推奨距離に合わせて使うべき推奨番手も案内するのが、ガーミン Approach S70とショットナビ エボルブ プロ タッチとショットナビ クレスト2の3モデル。事前に番手ごとの飛距離を設定しておく必要があります。
おそらく、今の時点では、距離にあわせた番手を案内するのでしょうね。
「手前に池があるから大き目のクラブで」とか「奥が下っているから手前に」といった状況まで加味して案内してくれるといいのですけどね。ガーミンのS70がバーチャルキャディでそれに近くなっていきてますね。
将来的にはAIのように様々な状況を考慮して適切なクラブを案内するようになると思います。
パッティング距離
グリーン上でパッティングの距離も計測できるモデルは、ボイスキャディT9・ボイスキャディT-Ultra・ショットナビエボルブプロタッチの3モデル。
ボイスキャディT9とTUltraはスマートパットビュー、エボルブプロタッチはパットシミュレーションと呼んでいます。
グリーン上のボールの位置をタップすると、ピンまでの距離と高低差を計測してくれる機能です。
おもしろい機能だけど、使う事はあまり無いかなとは思う。普通のパットなら歩測で十分だから、ロングパットの時に使うくらいかな。
せっかくグリーンアンジュレーションも計測出来るのだから、距離よりもパッティングラインを表示してくれるとありがたいな。
まとめ
以前にもGPSゴルフナビで必要な機能としていくつかの機能を紹介しました
近年のGPSゴルフナビのトレンドというか傾向もだいたい同じです
- タッチパネル腕時計型
- コースレイアウト表示
- 高低差・推奨距離
- アクティブグリーン
- 3点間距離表示
- グリーンアンジュレーション
- ダークモードパネル
- オートチェンジビュー
- パットビュー
など。
グリーンやハザードまでの距離など従来のGPSゴルフナビの機能は当然ながら、これからはアクティブグリーンやグリーンアンジュレーション、パットビューといった、グリーン攻略の機能を持ったモデルが主流となりそうです。
あとはAI機能が搭載されたモデルが期待されますが、いかがでしょう。