GPSゴルフナビの防水についてどのくらい気にしていますか?
以前なら、GPSゴルフナビの防水性能の表記はIPX3とかIPX5などといった表記で、3とか5といった「数字が大きいほど防水性が高いのだな~」と漠然と理解していたのが、最近では、生活防水とか、5気圧防水などといった表記をする機種も増えてきました。
先日、「5気圧防水はIP何?」といったメールを頂いたので、GPSゴルフナビの防水表記について、もう一度調べてみました。
よく見かけるのが「IPX3」とかIPX5といった「IPX●」という表記です。
GPSゴルフナビの防水性の項目には、この表記が多く使われています。
たとえば、「IPX5」とあった場合、この表記の見方については、
その後のX5とかX3というのは、Xが防塵の等級で、省略する場合はXが使われます。GPSゴルフナビの場合は防塵に関しては気を使う必要が無いためでしょうかね。
その後ろの5が防水の等級となります。
防水の等級の基準が以下のようになります。
IPX8:継続的に水没しても内部に浸水しない
IPX7:一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない
IPX6:あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない
IPX5:あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない
IPX4:あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない
IPX3:鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がないIPX-5:直径6.3mmの注水ノズルで、約3mの距離から3分以上注水する条件で性能を保持できることです。
IPX-7:常温(本体との温度差5°C以下)の水道水で満たされた水深1mの流れのない水槽に機器を静かに沈め、約30分間水底に放置しても、性能を保持できることです。
GPSゴルフナビ徹底比較: ゴルフナビの防水
参考までに、防塵の等級は以下
0級= 特に保護がされていない
1級= 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
2級= 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
3級= 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
4級= 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
5級= 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
6級= 粉塵が中に入らない(耐塵形)引用元: 防塵等級(6段階)の一覧
2.5mmのワイヤーが入るとか12.5mmの固形物とか、おおよそ、GPSゴルフナビには考えられない基準ですね。
もし、GPSゴルフナビに防塵の表記があれば6級以外考えられませんね。
そういえば、GPSゴルフナビで少ないですが、防塵の表記がある機種がありました。
FineCaddie(ファインキャディ) M300 がIP67 となっていました。
ファインキャディシリーズはすべて、防塵の表記がなされていて、M300以外はIP54となっています。
とはいえ、防塵等級が5ということは、「有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)」ということになりますから、他のGPSゴルフナビが防塵の表記をしていないのが納得できますね。
防水の表記をIP~では無く気圧とか生活防水といった表記をする機種もあります。
ザ・ゴルフウォッチ マーク2やザ・ゴルフウォッチ スマートなどの、グリーンオンの機種は「5気圧防水」とか「3気圧防水」といった表記をしています。
また、ボイスキャディT2 などは、「日常生活用防水時計 相当」、ガーミン Approach S20J などは5ATM といった表記になっています。
単位が違ってくると比べようがないのですが、一応、「生活防水」は、防水等級が4級以下、「完全防水」は5級以上と、結構アバウトな分け方になっています。
これには訳があって、人に説明する時に、「IPX7ですから~」とか「5気圧防水ですから~」と説明するより、「日常生活防水です」といった方がわかりやすいから。数値よりイメージが湧きやすいから、ということだそうです。
防水表記の単位が気圧の場合でも、3気圧防水は
「日常生活での汗や洗顔時の水滴、にわか雨などに耐えることのできる程度」
5気圧は
水仕事に耐えることのできる程度の防水機能。
という程度で、IPの等級にすると3~5程度なのではないでしょうか。
ガーミンの「5ATM」というのも1ATM=1気圧 で5気圧防水ということになりますね。
最後に
「生活防水」とか「防雨設計」とか、結構ザックリな表記は遠慮してもらいたですね。メーカーによって、捉え方もちがうでしょうから。購入前にメールや電話で問い合わせてみた方がいいです。
余談ですが、各メーカーとも、メールで問い合わせると、必ず返信が来ます。それも早急に。