2021年夏にボイスキャディの弾道測定器sc300が、新たにsc300iとしてモデルチェンジ。前モデルのsc300が2019年発売ですから約2年ぶりのバージョンアップです。
前モデルとの違いとは?
実際にはモデルチェンジというよりはマイナーチェンジ
変わった点といえば外観の外枠デザインと測定精度が上がった点など。
こうして並べてみても外枠のデザインの違いがなければ見分けがつかないほど。
リモコンも同じようで、sc300とsc300iを並べて、sc300iのリモコンを操作すると両機とも同じく作動しました。
測定項目も
- 飛距離(キャリー/ディスタンス)
- ヘッドスピード
- ボールスピード
- ミート率
- 打球の最高到達点
- 打ち出し角度
と前バージョンと同じです。
外観と共に変わった点は測定精度。
これについては内部ロジックのことで、外観からはわかりません。
そこで、sc300iとsc300の2台を並べて計測してみました。
2台をボールの後方1.5mあたりに置いてみました。ショットをすると2台同時に測定をします。
が、微妙にその測定数値に違いが出ます。
飛距離を見ると、どちらもキャリーで計測しているのですが、全てsc300iの方が短く計測されています。
sc300iになって測定精度が上がったというのは、このあたりのことでしょうか。
測定数値の違いはsc300iとsc300の測定アルゴリズムの違いからではないかと想像しますね。
以前に、このゴルフ練習場ではレーザー距離計でピンや向こう端までの距離などを測っています。
ボールの落ちどころと、レーザーで計測した地点とを目測で比べると、実際の飛距離はsc300iの方が近いと思います。
逆にドライバーなどの大きなクラブではどうか。
前にsc300で計測した時は「アレ?」と思うくらい短い計測距離の時がありました。これは100ヤードほどの練習場でのせいだと思っていたのですが、sc300iでは同じ100ヤードほどの練習場でも普段どおりの飛距離が表示されるようになりました。
感じとしてはsc300iの方が実際の飛距離に近いと思うし、「sc300iでは測定精度がアップ」というのも実感出来ると思います。
sc300iとsc300の計測距離が違うというのも当然といえば当然かもしれません。というのも、以前、sc300と他社製の弾道測定器を並べて計測したことがあります。
この時も同様に、表示される飛距離の違いがありました。
メーカーごとや機種ごとの測定アルゴリズムというものがあるのでしょうね。
よくよく考えてみれば、メーカーや機種によって測定結果が違うのは、体温計や血圧計と同じですね。実際の体温が36度で、計測表示されたのが35.5度だとしても、いつも-0.5度の違いなら「測定精度が高い」と思えるわけです。(もちろん実際の体温に近ければそれにこしたことは無いのですが)
これが実際の体温が36度で、今日は35.5、一昨日は36.2度とかだと測定精度が悪いわけでまったく役に立たないわけですね。
sc300iとsc300の飛距離の違いを見ると、一定の割合での違いです。ということはどちらも測定精度といった面はしっかりしているのだと思います。
sc300iの新たな機能
sc300iから新たに加わった機能が動画撮影機能です。
当初はsc300i本体にカメラが装備されたのかと思っていたのですが、実際はスマホと同期してスマホのカメラで撮影するものでした。
したがって、後方からだけでなく、正面から、あるいは背後からと、様々な位置から撮影出来るわけです。
スマホを立て掛けても良いし、できれば固定出来る3脚等があれば良いかと思います。
これが結構使い勝手が良くて、ショットを感知すると計測と共に自動で撮影されるようになっています。
スマホを撮影位置に置いておけば自動でワンショットごとに撮影されて計測データと共に保存されていくわけです。
しかも、その場で確認できるので「良い弾道の時のスイングは?」とか「いまのスイングでの飛距離は?」といったことが確認できます。
また、撮影した動画に線や円を描いたり、sns等で動画を送ったりといったことも出来るようになっています。
sc300iの動画機能についてはこちらでまとめてありますので参考にしてください。
最後に
2021年9月末現在の価格をみると、ポイントバックや割引を考慮すると、実質7万円前後で購入出来るようです。
興味があるから試しに買ってみたいけど、価格的に「チョット~!」という方もいるかもしれません。
そんな場合、メーカーでsc300iのレンタルのキャンペーンも行っているようですので、試しに使ってみるのも良いかもしれません。