ボイスキャディの「オートピン」は、ゴルフ場のその日のピン位置を取得し、対応する距離計の画面に自動で反映するサービスです。グリーン中央を基準にするだけでなく、実際のピンまでの距離を確認できます。
ただ、機能の意味が分かっても、手持ちの機種で使えるのか、どのアプリを入れるのか、いつも行くゴルフ場が対応しているのかは、それぞれ確かめる必要があります。
今回は、APL対応コースである「武蔵丘ゴルフコース」でT12PROを接続し、ピン位置が反映されるまでを試してみましたので、改めてオートピンについて解説します。
オートピンとは、その日のピン位置を自動で反映する機能
オートピンは、対応ゴルフ場のその日のピン位置を取得し、対応するボイスキャディ製品に自動で反映するサービスです。「APL」は、Auto Pin Locationの略称です。
ピン位置に合わせて画面上のマークを自分で動かす手間を減らし、ピンまでの距離とグリーンの形状を一緒に確認できます。日本でのサービス開始日は2026年10月9日です。
出典:VC Japan株式会社によるオートピンのサービス開始案内
オートピンの使い勝手
これまでは、ゴルフ場が公開しているピン位置を見ながら、スタート前に手動で設定していました。ただ、この作業は結構な手間です。朝のうちに設定せず、ホールごとに「大体このあたり」と、おおまかな位置に合わせることもありました。
オートピンでありがたく感じるのは、その手間を省き、自分の目分量でピン位置を合わせずに済むことです。公開された位置を見て画面に置き直す操作がなくなるだけでも、使い勝手の違いを感じます。
現在、全てのゴルフ場で対応しているわけではありませんが、対応コースはこれからもっと増えていくと思います。
ピンの位置はどうやって取得する?
日本のオートピンは、カートナビが運用するピン位置データと、ピンに取り付けるAPL通信デバイスを組み合わせて提供されます。すべての対応コースが同じ方法だけで位置を取得している、という説明ではありません。
利用者は、専用アプリとの連携によってピン位置情報を対応端末に反映します。距離計そのものが離れた場所からカップを探し出す機能とは分けて理解すると、仕組みをつかめます。
使える機種と必要なアップデートを確認する
オートピンの対応モデルは、日本総代理店のひさいスポーツによると、腕時計型のT12PRO・T11PRO・T-Ultra・T9・T8と、レーザー距離計のSL miniを対応モデルとして案内しています。発売済みのモデルについては、アップデートによる対応も説明されています。
対応状況は順次更新されるため、利用前には機種名を確かめ、メーカーや代理店の最新案内を確認するとよいです。
腕時計型とSL miniでは使うアプリが違う
腕時計型ではMyVoiceCaddie、SL miniではVOICE CADDIE Golfを使います。同じブランドでも、接続するアプリは共通ではありません。
| 端末 | 対応モデルの案内 | 使うアプリ |
|---|---|---|
| 腕時計型GPSゴルフナビ | T12PRO、T11PRO、T-Ultra、T9、T8(下記補足参照) | MyVoiceCaddie |
| レーザー距離計 | SL mini | VOICE CADDIE Golf |
※↔スワイプして表を見る
T8は、ひさいスポーツの個別の機能案内に対応モデルとして掲載されています。一方、同社の対象コースページのモデル一覧にはT8の記載がないため、利用前に更新情報やサポート窓口で対応条件を確かめてください。
出典:ひさいスポーツの対応モデル案内、ボイスキャディ公式のアプリ接続ガイド、ひさいスポーツの対応モデル・対象コースページ
オートピンの対応ゴルフ場と利用料金は?
オートピンは対応ゴルフ場で利用でき、サービスの利用料金は無料です。
ただし、日本全国すべてのコースでその日のピン位置を取得できるわけではありません。2026年現在、オートピン対応コースは約500コースとなっています。
利用予定のコースを公式一覧で調べる
ラウンド予定のゴルフ場が対応しているかは、公式の対応ゴルフ場一覧で確認できます。地域を選び、コース名を探します。
2026年11月5日に確認した公式ページには、日本国内504コースと表示されています。掲載数は今後変わる可能性があるため、数だけで判断せず、実際に行くコースが載っているかを確かめるのが良いでしょう。
パソコンでは、ページ内検索でゴルフ場名を探す方法も公式に案内されています。対応状況を確認する際は、通常のコースデータの収録と、オートピンへの対応を分けて見ましょう。
サービスは無料でも端末と通信環境が必要
オートピンのサービス利用料は無料です。利用には、対応するボイスキャディ製品と、専用アプリを使えるスマートフォンが必要になります。
メーカーは、利用条件として専用アプリとのBluetooth接続とモバイル通信環境を挙げています。
アプリを接続して使い始める手順
対応アプリと端末を接続し、対象ゴルフ場内でAPLの設定を確認して、ゴルフモードを開始します。その日のピン位置が取得・反映されたところまで確認しましょう。
武蔵丘で試すと、接続してすぐにピン位置が反映された
実際、私が武蔵丘ゴルフコースでT12PROを試したときは、MyVoiceCaddieアプリと接続するとオートピンが起動し、すぐにピン位置が反映されました。手動で位置を合わせる操作は必要ありませんでした。
試したのは、2026年10月30日〜11月1日に開催された「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」を観戦しに行ったときです。オートピン対応の武蔵丘ゴルフコースを訪れるのは初めてでしたが、せっかくなのでT12PROを持参して、現地でオートピンを試してみました。

コースでアプリと接続すると、あっという間にピン位置が登録され、拍子抜けするほど簡単でした。「これは便利だ」と、改めて感じた場面です。
このときに確認したのは、コースでの接続とピン位置の反映です。実際にラウンドして距離の精度を測定したわけではありませんが、設定の手軽さを実感できました。
ラウンド前に機種・アプリ・更新を確認する
コースに行く前や前夜には、手持ちの機種とアプリの組み合わせを確認し、必要な更新を済ませておくと安心です。更新が必要な場合に、自宅で案内を確かめながら作業できます。
- 本体の機種名を確認し、オートピンの対応案内を見る。
- 腕時計型ならMyVoiceCaddie、SL miniならVOICE CADDIE Golfを用意する。
- 機種別の更新情報を確認し、必要なアップデートを行う。
- ラウンド予定のゴルフ場がオートピンに対応しているか確認する。
ここでは、対応する機種・アプリ・コースが分かっていれば、現地で確認することを絞れます。
対象ゴルフ場内で接続とAPL設定を確認する
対象ゴルフ場に着いたら、端末とアプリの接続状態を確認し、APLを有効にしてゴルフモードを開始します。


ひさいスポーツのT12PROの案内では、アプリ内を「APL ON」にする手順が示されています。
- スマートフォンの通信環境を確認する。
- 機種に対応するアプリを開き、Bluetoothで端末と接続する。
- アプリのAPL設定を確認する。
- 対象ゴルフ場内でゴルフモードを開始する。
- その日のピン位置が画面に反映されたか確認する
T12PROでは、ゴルフモード開始後でも、対象ゴルフ場内で「APL ON」に変更すれば適用されると案内されています。ほかの機種の画面や操作は、その機種の案内に沿って確認してください。
オートピンが表示されないときは何を確認する?
対応コースか、正しいアプリと接続しているか、APLが有効か、ゴルフモードの状態はどうかを順に確認します。「本体が対応している」という条件だけでは、その日のピン位置を表示できるとは限りません。
表示されないときの確認事項
- 利用中のゴルフ場がオートピンに対応しているか。
- 機種に合ったアプリを使い、端末と接続できているか。
- 対象ゴルフ場内でAPLを有効にしているか。
- ゴルフモードの中断・終了後に、再接続が必要な状態になっていないか。
接続が切れたときとモードを終了したときの違い
T12PROの操作案内では、その日のピン位置を取得したあとの接続切断と、ゴルフモードの中断・終了は、扱いが異なります。
いったんAPLが適用されると、MyVoiceCaddieとの接続が切れても、ハーフ終了後まで適用状態が維持されると案内されています。一方、ゴルフモードを中断・終了した場合には、再度接続が必要です。
ハーフ終了後にAPLが適用されていなければ、アプリを起動し、接続状態とAPLの適用を確認してから再開します。この説明はT12PROの操作案内に基づきます。
未対応ホールや実際の位置と違う場合
コースと未連携の場合には、グリーン中央を基準にした距離表示、または手動でピン位置を設定する方式になります。中央までの数字が表示されているだけで、すぐに故障と判断する必要はありません。
また、ラウンド中のピン位置変更は、反映まで時間差が生じる場合があります。日本総代理店も、ゴルフ場やピン位置情報の登録状況などにより、正しく表示されない場合があると案内しています。
表示と現地の状況が合わない場合は、そのままピンまでの距離だと決めつけず、接続状態や表示の基準を確認してください。解消しないときは、利用機種とコース名、表示されている状況を整理してサポート窓口へ相談した方がよいでしょう。
出典:VC Japan株式会社による未連携時の表示と更新の説明、ひさいスポーツの利用上の注意
よくある質問
利用には、対応する端末・コース・アプリが必要です。ここでは、使い始める際に確かめたい点を整理します。
スマートフォンなしでも使えますか?
いいえ、オートピンの利用には専用スマートフォンアプリとの連携が必要です。メーカーは、アプリとのBluetooth接続とモバイル通信環境を利用条件として挙げています。
なお、T12PROについては、取得後に接続が切れてもハーフ終了後までAPLの適用状態を維持するという案内があります。これは、初めからスマートフォンなしで使えるという意味ではありません。
どのゴルフ場でも利用できますか?
いいえ、オートピンの対応ゴルフ場で利用できます。通常のコース情報を表示できることと、その日のピン位置を取得できることは、別の条件です。
ラウンド前に、公式の対応ゴルフ場一覧で予定のコース名を確認しましょう。
ピン位置が変わったらすぐに反映されますか?
いいえ、反映まで時間差が生じる場合があります。ラウンド中に位置が変わったときは、表示が瞬時に切り替わるとは限りません
FAQの出典:ボイスキャディ公式の接続ガイドと対応コース案内、ひさいスポーツの対応機種・操作案内、ひさいスポーツのモデル一覧、VC Japan株式会社の利用条件と注意事項
まとめ:機種・コース・アプリを確かめて利用しよう
ボイスキャディのオートピンは、その日のピン位置を取得し、対応製品の画面に自動で反映するサービスです。武蔵丘でT12PROを接続したときは、手動で合わせる操作なしにピン位置が反映され、設定の手軽さを実感しました。
【利用前に確かめたいこと】
- その日のピン位置を反映する機能で、対応機種と対応ゴルフ場という条件があります。
- 腕時計型はMyVoiceCaddie、SL miniはVOICE CADDIE Golfを使います。
- サービス利用料は無料ですが、対応端末とスマートフォンの通信環境が必要です。
- 対象ゴルフ場内で接続とAPL設定を確認し、ピン位置が反映されたか確かめます。
- 接続切断やモード終了後の扱いは、機種別の案内に沿って確認します。
次のラウンドに向けて、手持ちの機種名と、利用予定のコースの対応状況から確かめてみましょう。「何が自動になるのか」と「使うために何が必要か」を分けると、準備することが見えてきます。